【刺さる】ボカロの病みソング特集
ネット上で公開されているたくさんのボカロ曲。
感情や風景、季節、イベントなどをテーマに、新たな楽曲がどんどん生み出されていますよね。
そしてその中には「病みソング」と呼ばれる作品も数多くあります。
そういう音楽のことを好きな方、けっこう多いんじゃないでしょうか。
気持ちに寄り添ってほしいときに聴いたり、とにかく深く深く考え込みたいときに流したり。
ということでこの記事では、ボカロの病みソングをたっぷりと紹介していきます!
ボカロシーンの深みある世界をのぞいてみましょう!
【刺さる】ボカロの病みソング特集(191〜200)
うわがきいよわ

胸の奥に秘めた思いがあふれ出してしまう、切ない世界観のボカロ曲です。
いよわさんが2024年8月に発表した初音ミクと花隈千冬のデュエット曲で、記憶や感情を「上書き」するというテーマが印象的。
過ぎ去った夏の終わりを象徴する、蝉や波際の香りといった情景描写に引き込まれます。
また、ピアノの音色を軸にした物憂げな曲調に、いよわさん特有の不安定で揺れるようなメロディーが重なり、聴く人の心に深く刺さるんです。
つらい記憶や後悔を抱えている人の心に寄り添ってくれる、そんな楽曲です。
雨を待つ。午後ティー

好きな人、または友だちとの別れのことを思い出して病んでしまう……そんな方にオススメなのがこちら。
ボカロP、午後ティーさんによる疾走感のあるロックナンバーです。
夏の夕暮れのノスタルジーな雰囲気が感じられます。
歌詞の内容と泣きメロがぴたりとハマっていて、たまりません。
ドラキュラとなった男の物語じょるじん

15世紀のルーマニアを舞台にした、ヴラド3世の生涯を描いた壮大な物語。
じょるじんさんによる『ドラキュラとなった男の物語』は、2024年8月に発表されました。
ダークでシリアスなトーンを持つサウンドが特徴的で、ドラマチックなメロディーが聴く人を歴史の中へと引き込みます。
権力と犠牲、愛と残酷さが交錯する物語は、聴けば聴くほど深みが増していくんです。
過去作品『鉄の処女と夢見がちなお姫さま』の続編として位置づけられており、一連のストーリーが展開されているのも魅力的。
壮大な物語を楽しみたい方にオススメの1曲です。
ロッテンガールグロテスクロマンスマチゲリータP

コンピCD『EX:P~Ex:Producers~』に収録された1曲です。
少女の恋心が描かれた作品ですが、その恋心が狂気に満ちあふれており、男性はこの曲を聴いたら背筋が寒くなりそうです。
これほど愛してもらえたらうれしいですが、できれば明るく幸せにお付き合いしたいものですね。
けれど実際、振り向いてもらえないのならいっそ……と思う女性もいるのかもしれません……。
【刺さる】ボカロの病みソング特集(201〜210)
天使の翼。A4。

指を鳴らしながらノリたくなる、かっこよくてファンキーなナンバーです!
『エレファント・インザ・ミュージアム』などのヒット作でも知られているボカロP、A4さんによる作品で、2022年10月に発表されました。
華やかなとクールな雰囲気が合わさったサウンドアプローチがとてもオシャレ!
都会的な音像なので街の夜景を眺めながら聴くととくに来るものがあると思います。
劣等感と不安、前へ進む意志などさまざまな感情が渦巻く歌詞にも注目しながら、どうぞ。
君は僕で、僕は君だvictream

4つ打ちのリズムを軸にしたノリのいい曲調ですが、クールなメロディーラインや哲学的でやるせなさが感じられる歌詞のせいか、考えさせられます。
歌い手としても活動しているvictreamさんの作品で2019年に公開されました。
派手さもありつつ聴きやすい、バランスの取れたサウンドが素晴らしいです。
そのおかげか歌詞の内容が頭の中にすっと入ってきます。
さて、あなたは「君」という言葉に誰の姿を重ねてしまうでしょうか。
隔離病棟残響P

病みソングというよりも、どちらかと言えば闇ソング、ホラーソングの要素が強い曲です。
隔離された病棟で、少女が闇に落ちていく様を生々しい表現で歌っています。
ホラー小説を読んでいるかのような世界観に、背筋がゾッとします。
夏の怪談話として、涼しさを感じてみてはいかがでしょうか。