【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】
欧米のチャートをチェックしている方であれば周知の事実ですが、ヒップホップはもはや最もメジャーな音楽ジャンルとして認知されています。
細かいサブジャンルもありますし、地域性も色濃く出ることも興味深いのですが、興味はあるけど評価が定着している過去の名盤はともかく最新のヒップホップはどこから手を付けていけばいいのか……と悩まれている方もいらっしゃるはず。
そんな方々に向けてこちらの記事では最新のヒップホップのトレンドをご紹介!
米英を中心としたヒップホップの「今」を知りたい方、ぜひチェックしてみてください。
【最新】洋楽ヒップホップのトレンド【2025】(511〜515)
DangerTom MacDonald & Nova Rockafeller

反骨精神とエネルギッシュなサウンドが融合した強烈な一曲。
トム・マクドナルドさんとノヴァ・ロカフェラーさんが2024年10月にリリースしたこの楽曲は、音楽業界への批判と自己肯定感に満ちています。
重厚なビートと攻撃的なリリックが特徴的で、聴く者を圧倒する力強さがありますね。
彼らの音楽プロジェクト「GFBF」の一環として発表された本作は、既存の価値観に疑問を投げかける姿勢が色濃く反映されています。
自分の信念を貫きたい人や、反権威的な精神に共感する方にぴったりの楽曲といえるでしょう。
End Up Goneian

アメリカのラッパー、イアンさんが2024年10月に発表した楽曲は、現代社会における個人の葛藤や生きることの難しさを鋭く描写しています。
シンプルなプロダクションと自信に満ちたリリックが特徴的で、ニューアトランタのアーティストたちからの影響を感じさせつつも、独自のフローで聴く人を惹きつけます。
物質的な成功の追求や友情、そして自己実現への渇望が織り交ぜられた歌詞は、若い世代の共感を呼ぶことでしょう。
ダラスを拠点に活動するイアンさんは、本作で2024年の躍進を締めくくる形となりました。
トラップやヒップホップが好きな方はもちろん、現代の若者の心情を理解したい方にもおすすめの一曲です。
SSX TrickyRuss

2024年11月に新曲をリリースしたラスさん。
アメリカ出身の彼は、ヒップホップとR&Bを融合させた独自のスタイルで知られています。
本作は90年代ノスタルジーを感じさせる楽曲で、PS2/Xboxの人気ゲーム『SSX Tricky』からインスピレーションを得ています。
プロデューサーDVNTが手掛けたスローでソウルフルなビートに乗せて、ラスさんは過去の思い出や現在の成功を歌い上げます。
特に初恋の相手だというプロレスラーのトリッシュ・ストラタスへの言及など、個人的なエピソードが印象的。
ノスタルジックな雰囲気と現代的な要素が絶妙に調和した本作は、90年代生まれの方や、ラスさんのファンの方にぜひ聴いてほしい一曲です。
What Has America DoneConsequence (featuring Chuck D of Public Enemy)

アメリカのヒップホップシーンで活躍するコンセクエンスさんが、パブリック・エナミーのチャック・ディーさんを迎えて贈る強烈なメッセージソングです。
ドラマチックなピアノの響きに乗せて、アメリカ社会が抱える不平等や歴史的な抑圧を鋭く批判。
特にアフリカ系アメリカ人の視点から、変わらぬ社会の不正義を指摘しています。
本作は2024年11月22日発売予定のアルバム『Nice Doing Business With You』デラックス版に収録。
カニエ・ウェストさんやクリス・ロックさんとのコラボ曲も含まれる注目作です。
社会問題に関心のある方や、メッセージ性の強いヒップホップを求める方にぜひ聴いてほしい1曲ですね。
Syrup Sandwiches (feat. Joey Bada$$)Cordae

アメリカのヒップホップシーンで注目を集めるコーダイさんが、ジョーイ・バダスさんをフィーチャリングに迎えた楽曲を発表しました。
2024年11月にリリースされたこの曲は、コーダイさんの3枚目のアルバム『The Crossroads』に収録されています。
ストリートの現実と成功への道のりを描いた歌詞が印象的で、オールドスクールとモダンなビートが融合したサウンドが魅力的ですね。
コーダイさんの切れ味鋭いラップと、ジョーイ・バダスさんの力強いフローが絶妙にマッチしています。
困難を乗り越え、夢を追い続ける人々の心に響く一曲となっていますよ。